#18 体育館内のレーザーブレード対決
カイトの重い過去を知った仲間たちは、次第にカイトを避けるようになりました。そんな中、ギャモンの妹ミハルが登場します。合わせて、彼ら2人兄妹の日常も描かれます。ギャモンは人気パズル作家・地堂刹(ちどうせつ)として活躍していること。どうやら、生計はギャモンの原稿料によって賄われているようです。朝の食卓の場面で、ギャモンが手にしているパズル雑誌「パズル・プリンス」の1ページが見えます。実は、こんなわずかなシーンにも、パズルはちゃんと作ってあるんですねえ。それがこれ(図1)です。
図1
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従来の9×9より大きい16×16のサイズです。基本的なルールは同じで、タテ、ヨコに1~16までの数字を、重複しないように入れます。太線で囲まれた4×4の四角の中も、1~16までの数字を、重複しないように入れます。自信のある方は挑戦してみてください。解答はこちら。
ソウジに、学園長室に呼び出されたときには、紙と鉛筆でナンプレを作っていました。そのときの作品がこれ(図2)です。
今度は、9×9のナンプレ4つを連続させたものです。それぞれのナンプレの3×3の部分が重複する形でつながっています。ソウジのいう「なんて高度で美しい」は、数字の配置が点対称になっているところにあります。実際、これを横になって、紙と鉛筆だけで作るのは大変なことです。ギャモンの天才ぶりをよく表しているエピソードといえるでしょう。さて、この9×9のそれぞれのナンプレは、どれも個々には解けないようになっています。ですから、順番に解くのではなく、共通する3×3の箇所をうまく利用して、行ったり来たりしながら、トータルで解いて行くのがポイントです。こちらも自信のある方は挑戦してみてください。解答はこちら。
もう一人忘れてはいけないのが、久し振り登場のアントワネットこと姫川エレナでした。一時はパズルクイーン・エレナを演じていましたが、「パズル・キングダム」をまた始めたようですね。ただ、女王様からメイドにキャラチェンジをしていて驚きました。久し振りといえば、3色プレースもそうですが、それに挑戦しているのがジーニアス奥寺というのも懐かしい限りです(もっとも、前回の放送で、駅弁のパッケージに登場しましたが…)。ここで、奥寺が挑戦した問題(図3)を挙げておきましょう(ルールをお忘れの方は、第1シリーズ10話を参照してください)。
奥寺が自力で解いたところ(図4)まで(この後、粉まみれに)。
図4
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解答はこちら。
元々ギヴァーとしての素質が高いギャモンは、カイトとの雌雄を決するため、自作のパズルで闘うことを決意します。体育館内に設置されたパズルフィールドは、とても一介の高校生が作ったとは思えません。きっとエレナ(POG?)が協力したのでしょう。物語では、ここで初めて対戦型パズルが登場した、記念すべき回となりました。
パズルフィールドには、9×9に81本のポールが立てられています。手にしたレーザーブレードで、隣り合う2本のポールを続けて叩くと、その間にレーザーの壁ができます。1度に作れる壁は8個まで。まず、各々のスタート地点にあるマザーポールから8個の壁を作ってスタートの陣地(図5)を確保するところから始めます。
図5(G:ギャモン、K:カイト)

すでにある自分の陣地を、大きくすることも、小さくすることもできます。こうして、相手がいるスペースの四方を自分のレーザーで囲ってしまえば勝ちです。ポイントは、自分が陣地の内側にいるのか外側にいるのか、相手が陣地の内側にいるのか外側にいるのかを、常に把握しておくことです。初期に作った棋譜(図6・7・8)を記しておきます(アニメでは一部変更されました)。
図6

図7

図8

アニメでは、パズルでありながら、まるで剣で闘っているような、迫力のあるシーンとなって、盛り上がりましたね。
さて、次回はギャモンがPOGに加わる話です。ここでも、パズルとは思えないほどの、ギャモン対ビショップのバイクバトルが展開されます。お楽しみに。
(文責:郷内邦義)