カイトとルークの最終決戦は、オルペウス島で行われます。一体、どこにある島なのか、日本なのか外国なのか、それすら分かりません。アナ以外のみんなは、POGのVTOL機でやって来ましたが、アナはどうやって来たのでしょう。まあ、外国だとしても、そう遠いところではないようです。
ルークが用意したパズルは、太陽系をモチーフにした惑星パズル(図1)です。宇宙をテーマにするとは、なんてスケールが大きいのでしょう。
太陽を中心にして回る8つの惑星があります。図ではAが海王星、軌道上に36個の残像とでも呼べばいいのでしょうか、個体があります。Bが天王星で、個体は32個。Cが土星で個体は28個。Dが木星で個体は24個。Eが火星で個体は20個。Fが地球で個体は16個。Gが金星で個体は12個。Hが水星で個体は8個。本来のパズルは、個体を使った迷路です。スタートとなる個体に乗った後、そこから次に行ける個体を選んで、中心の太陽を目指します。行ける個体は、それに乗った後、その個体上で表示されます。ですので、行ってみないと、次に進めるところが分からない仕組みになっています。各惑星は、軌道上を回転しています。行ける個体が同じ軌道上なら、常に行けるか行けないかが分かりますが、行ける個体が前方や後方の場合、それ自身が同じ半径上にやって来ないと乗り移ることができません。ただ、乗り移れる個体があることは表示されます。もし、行く場合には、その個体がやって来るのを待つ必要があるのです。
初めの設定で作った、個体間の関係を示しておきます。個体の番号、カッコ内はその個体から行ける個体。スタートはA1、ゴールは太陽I。記号を頼りに進んでみてください。
A:海王星軌道
B:天王星軌道
C:土星軌道
D:木星軌道
E:火星軌道
F:地球軌道
G:金星軌道
H:水星軌道
ところがルークは、どうせカイトなら解いてしまうだろうと、個体1つだけを残して、惑星群を破壊してしまいます。まあ、本来の太陽系の形になっただけかも知れませんが…。ルークに破壊されずに残った惑星は、自動的に接続可能となりました。もう答えは1つしかありません。
A1→B4→C8→D11→E16→F9→G7→H1→I
個体はすべて、組木パズルになっていました。組木の場合、初めに外せるパーツが決まっています。ルークのいる太陽の構造も、きっとルークがくれた組木と同じ構造と確信したカイトは、最初に外れる部分に、その組木を挟み込ませて時間稼ぎをします。その間に、キュービックたちに爆弾を作らせ、惑星パズルの根元を壊して、傾いた勢いを利用して、脱出するのでした。カイトの考えを瞬時に理解する天才たちと、その場で爆弾を作ってしまうキュービックの科学力、スポーツ万能ノノハの抜群のコントロールと、いろいろな要素が揃わなければできなかった作戦ではあったのですが、彼らのチームワークの良さがあって解放できたパズルといっていいでしょう。第1シリーズ半年間、見ていただき、誠にありがとうございました。続けて第2シリーズの始まりです。こちらもご期待ください。 追伸:エンディングに登場する武田のナンプレ№100ですが、相変わらずのブサイク振りだったが、第1回よりは成長したとカイトが言っていました。
(文責:郷内邦義)
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